竹林国語塾(ちくりん国語塾)
本文へジャンプ

個別指導の竹林国語塾


雑感

ブログに移動します。下のアドレスをクリックしてご覧ください。

http://chikurin21.jugem.jp/







2008ー12−21
 昨日大学の同期の弁護士から「塾長の雑感読んだけど、今回のはちょっとイマイチって感じ。次回に期待するってことかな?」というメールが来ました。なんでお前が見てるんだって感じですが、友人のことを心配してくれているのかと思い直して「その根拠を教えてくれ」と返信したら、また返信メールがきました。「何と言うか、新し味がないのではないか、という感じ。今まで言っていたことの焼き直し、という感じかな?小学生の頃に脳が出来上がる、という話の内容は同じなんじゃないの?」というものでした。そんなにちゃんと読んでくれていたのかとちょっと感動したと同時に文章を人に見られるというのは恥ずかしいものだなと思いました。友よ!もう見るな!このコーナーは思いつきだけで書いているので同じことばかり言っているかもしれませんが「雑感」なので勘弁してください。
 さて、今日うちの塾にいらっしゃったお父様と小学五年生の話です。月に一回ある模擬試験の成績表をいつものようにもって来られました。この何か月か国語は非常にいい成績で安定していたのですが、今回は平均を割っていました。ショックを受けられていたようですが、原因はお話を伺っているうちにすぐ明らかになりました。他の生徒さんでも何人も経験していることなので一つの典型的パターンといってもよいと思いますが、お子さんが国語ができるようになってくると親御さんは手を抜かれだされるんです(笑)。「この二ヶ月そういえば読解の勉強をみていませんでした…」という同じ言葉を何回聞いたことか。
 普段メインの塾で国語の授業を受けていてそれだけでいい成績がとれるお子さんももちろんいます。そういうお子さんなら一度国語の成績が上がればずっとそのまま一人でやっていくことができます。しかし、多くの小学生は考え方を日々繰り返して教え続けないとすぐ答だけをカンで出そうとし始めます。週に一度授業を受ける程度では考え方をすぐ忘れてしまうのが普通の小学生です。だから私は小学生の場合は原則的に親御さんに授業を一緒に受けてもらって日々同じように指導してもらうようにしているのです。
 今日浪人生もうちの塾に来ていましたが、自分がなかなか習得できない考え方をしつこく聞いてきます。小学生はまずそんなことは聞いてきません。それだけに考え方が定着するまでは大人がしつこく言い続けてそのモードで試験を受けてもらうしかないと思っています。
 今日のお父様には入試まで一年余りですが、今回のようなことのないようにお話しさせていただきました。そんなことを小学生の時からしていたら中学校に入学してから一人で勉強できなくなるのではないかと疑問に思われる方もいらっしゃると思いますが、高いレベルの中学入試では成績を上げるのに仕方のないことですし、それで中学校に入学して駄目になるようならそれだけの人物でしかなかったのだと思います。子供は親に甘えるだけ甘えたらしっかり自立していくものです。

2008−12−17
 12月に入ってすぐ予備校のレギュラー授業も終わり、ちょっと休めるかなと思ったら模擬試験の問題作成やら大学のオープンキャンパスでの講演やらで休む暇もなく、気がついたら冬期講習が始まっていました。でも急に思いついて今日は講習が終わった後親しい講師たちと忘年会です(笑)。
 さて、最近高校生や浪人生を指導していて今さらながら実感するのは、国語は小学生からしっかりやっておくべきものだということです。予備校での浪人生のセンター対策の最終講で、小説の語句の意味の問題が全然できないがどうしたらよいかとか読むのが遅いがどういたらよいかとかいうような質問を何件か受けました。この時期に今さら何を言ってるのという感じですが、講師として一応の対策を述べた上で、本音を語っておきました。「正直もう手遅れやね。そんなことは小学生以来の君の人生が問われてるねん。他のことに時間を使った方がいいよ。恨むんやったら親を恨んで。君の子供にはしっかり小学生の時から語句と読解力だけは仕込んでおかないとだめだよ。」と言ったら、浪人生たちは意外にも素直に「本当にそうですよね」と頷いていました。
 小学生と大学受験生のどちらを教えるのがラクかといえば大学受験生の方が理屈が通じやすい点ではるかにラクです。でも、どちらの教育が大事かといえば小学生に対する方がはるかに大切だと思っています。

2008ー10−12
 このコーナーもご無沙汰していました。忙しくしていると文章を書きたい気持ちになかなかなれないものですね。この間公私とも順調でした。塾生のお母様の紹介で7月の祇園祭の日に入籍までしてしまいました。私も44歳で見た目は歳より若いですがもうおっさんです。なんと幸運なのでしょう。そのお母様には感謝の気持ちで一杯です。相手は32歳の内科医です。お互い歳はとっていますが初婚同士です(笑)。医者の世界も色々大変なんだなと隣で見ていて思います。医療ネタには事欠かなくなりました(笑)。
 さて、塾生の様子を見ていると、去年開塾した当初から来てくれている二人の現在五年生は好調で、二人とも国語で浜学園の偏差値65を超えています。嬉しい限りです。伸びが低い生徒の親御様にお聞きすると、ご家庭でこちらの要求していることをやってもらっていないことが判明。僕の塾に来てもらってもやることをやらないと伸びません。そんな甘いはずがないではないですか。正しい方法を知った上で、徹底したトレーニングをしなければなりません。甘えていてはだめです。最近は、今週は何をされたのか詳しくお聞きするようにしています。やるべきことをやって伸びないはずがありません。
 7月8月にフランスの駐在員のお子さんで高校生と小学生のご兄弟を教えさせてもらう機会がありました。6年間フランスに住んでおられ、フランス語と英語が話せるお子さんでした。授業もフランス語・英語を私が教えてもらいながら私の方が勉強になりました。言語というのは考え方・文化そのものですから、その言語を普段使っている人と話すことで初めて本当のフランスの一端を知ることができました。先日フランスからメールをもらって、また冬休みに来てくれるとのこと。今から楽しみです。

2008ー4−11
 いよいよ予備校も始まろうとする季節になりました。この時期いつも気にするのは去年と比べて自分が進歩したかどうかです。本文の読み方・解き方・教養の三点について教える自分が何ら前年と変わっていなければ引退するしかないだろうと思っています。これで完璧と思って毎年やっているのですが、今までにない視点を入れて前年より良くなっていることが多いと思います。年度途中でやり方を変えると混乱をきたすので、この時期自分を振り返るのですが、私が最近自分でもなかなかイケてると思うのは本文の全体構造をつかむパターン認識の仕方です。大体こういうのは私の場合予習の時には思いつかないで、授業中にふっとアイディアが浮かぶんです。人前で論理的に話していると方法が自ずと見えてくるというか、今までの蓄積に気づくというか、とにかく厄介なことに授業中いいことを思いつくんです。そういえば大学の時教授が話すのを急にやめて万年筆で何やらよく書かれていました。時には30分授業中断なんてこともありました。去年には明確にはなかった新しい視点を携えて今年も入試まで頑張ろうと思います。

2008ー2−26
 昨日の国公立大学の入試問題をインターネットで眺めていました。かつて京都大学といえば擬古文が出るというのが特徴でしたが、今の受験生にしてみれば今年の中島敦でも十分「擬古文」なんでしょうね。そういえば我が竹林国語塾にも「顧問」になってもらっている先生がいるのですが、その先生は京大の入試で擬古文の問題の答を擬古文で書いたとおっしゃっていました。そんな豪快な人物が昔は多く京大にはいたのですが、今はもうめったにいないでしょうね。昔は国語の勉強にしても一生懸命読書したり師や友と議論する中で実力を自然に身につけたのでしょうが、今はなんでも能率です。哲学書ではなく受験参考書で勉強する世の中です。豪快な人物を生む土壌がありません。
 私も常に能率を求めていますが、能率的にやろうとすることがかえって能率が悪いという場合もあるということに心をとめています。一見能率が悪いことをやるのが能率的であることもあるのです。
 予備校の京大の分析にこんなことが書いてありました。「たんに字面を追うだけの読みとりでは高得点は望めない。文章の主題や筆者の主張を本文全体から的確に把握するとともに、個々の文脈を精確に押さえる読解力が不可欠である。また、設問の意図をふまえた上で、理解した事柄を簡潔・的確に表現してみるといった訓練も欠かせないだろう。」と。普段私が目指し指導していることが端的に書かれていて心強かったですが、私はこういうことができる能力を頂点に、その下層として漢字や文法等の学習もしっかりつながりをもってやるべきだと考えています。センター試験の漢字の出題にもその考え方が色濃く出ていると思います。正攻法の勉強が一番要領のいい能率的な勉強だと思います(具体的にどうするのかはそれこそ具体的でとても面倒で書けないのですが、「学習指針」に多少具体的な抽象論を書いていますのでご覧になって下さい)。

2008ー2−22
 もうすぐ国公立大学の二次試験です。センター試験が終わってから二次までが長い!その間毎年生徒がだれるポイントの時期があってメール交換しているような親しい生徒には必ずメール等して喝を入れてやることにしています。最近関西で教えている予備校が生徒とのメール交換禁止という規則を作ったので、名古屋の子しかできなくなりましたが、今年の場合ですと案の定6割の生徒がセンターの出来不出来にかかわらず精神的にだれていました。中には親にあたりちらしているが勉強は手につかないという生徒もいました。さすがに今の時期合格する子でだれている子はいないでしょうが、センター後の過ごし方次第で逆転も十分可能なのはだれている子が多いというのも原因の一つだと思います。毎年合格後あのとき喝を入れてもらって本当に助かったという声を聞きます。今年もそんな声が聞ければいいのですが。

2008ー2−14

 先日くすっと笑ってしまったことがありました。一年前の開塾時にお母様が入塾を申し込まれたのですが、翌日お父様が反対しているのでやめますというお電話を頂きました。一年後、入塾したいとまたお電話を頂きました。あの後結局家庭教師にきてもらったり、他の国語塾の体験授業に行ってみたりしたけれども自分に合わず、成績も落ちてきたということでした。ちょっと遠い場所なので四月の予備校が始まるまでの暇な時期だけご自宅に出張授業に行ってさしあげることにしました。ご両親も御一緒に授業をお受けになった後、お父様に車で駅まで送って頂きました。その後でお母様からメールを頂いたのです。「今日はありがとうございました。先程主人が帰ってまいりました。一言目に言ったことは…先生とはすごく気が合う!!すばらしい!!です。私は主人を殴ってやろうかと思いました。一年前から始めていたら…今頃もう少し笑って余裕もあったのではと思います。先生のおかげで主人にエンジンはかかりました。……」 ご両親ともに非常に優秀なお医者様だけに、このとんちんかんな夫婦のやりとりはとてもほほえましく思われました。こんな時です。この仕事をしていてよかったなと思う時は。

2008ー1−24

 やっとセンター試験も終わり精神的に余裕ができたので、またこのコーナーに帰ってきました(笑)。塾生2人はよくできました。三重大医学部と阪大工学部は合格すると思います。
 そろそろこの塾を作って一年になります。この一年を一言で表現するなら、「自信が得られた一年」でした。もちろん初めは手探り状態で、今までの経験を信じ頑張ればなんとかなるという「根拠のない自信」しかありませんでした。しかし、実際に塾に来てくれた国語の苦手な生徒達全員が遅くても半年あたりから急に偏差値を上げ始め、普通からみれば国語が得意な生徒に変貌を遂げたのを見ると、こうすれば偏差値は上がるという自分なりのセオリーは確固たる根拠をもつものになったと思います。確かに今までも塾や予備校で実績を積んできました。しかし大手の塾や予備校は、あくまで高品質の「授業」を提供する場であって基本的にはやりっぱなしであり、一人一人を相手にしているわけではありません。また家庭教師をやっていた時と同じことをしているのですが、やはり場所を構えて塾長(他に講師がいるわけではないのですが…)としてやるのと家庭教師としてやるのでは気分が違います(笑)。
 ただ前半の半年は成績がぴくりとも上がらず生徒のみならず私も辛い思いをしていた時期もありました。そんな時その親御様が言われた一言がどれだけ私に勇気を与えてくれたかわかりません。高い授業料を頂いている個別指導ですから、何としても結果を出さなくてはならないという気持ちがプレッシャーとして私に常にあるわけですが、塾一年目でそのプレッシャーへの対処の仕方がよくわからなかった頃のことです。例によって模擬テストの国語の成績は偏差値40台でした。そんな時、その親御様がおっしゃったのです。「正しい勉強の仕方でやっているんですから、ここは我慢ですよね。これからも先生についていきますのでよろしくお願いします。」と。たったそれだけの言葉なのですが、私の授業を常にお子様と一緒に受けた上で「正しい勉強の仕方」と言って下さったことがその時の私には妙に嬉しかったのです。その言葉を支えに今までやって来られたといっても過言ではありません。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。その子はその後四谷大塚の全国模試で国語97点3教科1万7千人中37番というすばらしい成績をとってくれました。
 開塾当初から来てくれた生徒に、その生徒と同じ学年の子がいますが、その子はもう少し早く国語の成績がぐんとアップして3教科では安定して上位をとることができるようになりました。しかし国語は浜学園の偏差値でいうと63で止まっていて、安定している点では評価できるのですが、あと一歩突き抜けた成績がとれない時期がずっと続いていました。どうにかして2回目の波がこないかなぁと思っていた矢先、お母様から週に一回ではなく続けて4日やってもらえないかというご依頼を受け冬期講習をやりました。すると何かが変わったらしく一皮剥けました。模擬テスト前から国語ができるようになったとお母様がおっしゃっていたのですが、実際に先日の模試では偏差値が66を超えていました。いつもご両親がお子様以上に熱心に授業を受けられ、ご家庭でその定着を図られている努力の結果といえると思います。数学が抜群にできる南山女子高校1年のお姉ちゃんも途中から教えさせて頂いているので、毎週一家全員に顔を合わせていることになります(笑)。
 また、この一年やってみて予備校と一緒にこの塾をやったことが自分の精神衛生上とてもよかったとも思っています。大人数と1対1で全く違う形式だからこそ両方にいい結果をもたらしたような気がします。100%個別指導だけでは私の力量も上がりませんし、いろいろやってみることがいい結果につながるのだろうなと思いました。その意味でも「自信が得られた一年」でした。
 二年目のなんとかともいいますから、初心忘るべからずでまた今年も頑張ろうと思います。

2007ー9−1

 前回の教え子のエピソードの続きですが、塾選びの私見を述べさせて頂きたいと思います。ただ、ここでは「難関」中学受験と大学受験に限定させて頂きます。これはあくまで私の私見で異なる意見もあろうかと思います。それを非難するつもりは毛頭ありません。教育には様々な価値観があった方が健全だと思いますので。
 さて「難関」中学受験の場合ですが、志望校に多くの合格実績のある大手に行くべきです。灘中学等の難関中学受験は部外者からすると狂っていると思われても仕方のない世界です。大人のエゴとエゴがぶつかり合う競争社会の縮図のような世界です。かつて大手の塾で7年もその世界に身をさらしているとそれも当たり前になってしまいましたが…。あまり感心できない部分もたしかにありますが、子供は意外に楽しそうにしています。受験はゲームなのです。難関中学に子供を合格させるには、そのような競争のゲームの中に入れないとやはりきついのではないかというのが私の正直な感想です。小さい塾では競争相手が見つからず、よっぽどしっかりした子供でないとモチベーションが維持できないと思います。また本当に合格させたいのであれば、不得意科目は一流の家庭教師か個別指導を受けさせた方が効率的です。その際塾で集団授業を受けているのですから、1対1でないと意味がありません。お金がかかりますよね。ちなみに竹林国語塾も本当はもっと単価を下げて集団授業にするか、個別指導でも、1対4にするか、前回の大学生のように安いアルバイトを雇うかした方が儲かるのですが、今のところ私の理念に合わないのであえてそれほど儲からない私本人対生徒の1対1という形式を堅持している次第です。使用人を使った個別指導で大勢の生徒を集めている経営者は本当にぼろ儲けをしていると思います。羨ましい限りですが、良心的な(?)私はそれができません。
 中学受験をしないと大学受験に通らないわけでは決してありません。それが証拠に普段大学受験の指導をしている予備校講師は自分の子供を中学受験させることは少ないのです。単にお金がないからさせないだけかもしれませんが、それはそれで健全なのではないでしょうか。別に私立にいかなくても公立で頑張ったらいいと思います。私は中学受験はするのもいいし、しないのもいいと思っています。その点で高校受験と性格を異にしています。大学受験に近いと思います。いや浪人できない分きついかもしれません。不合格になってずっと劣等感をもって生きている子も多くいますから、子供の性格によってはさせない方がいい場合もあるでしょう。中学受験に落ちて残るものはいやな思いばかりですから、やるのであれば相当の覚悟で臨むべきだと思います。
 塾選びという本題から大きくずれてしまいました(笑)。長くなったので大学受験についてはまた次回書くことに致します。

2007ー8−29

 今日電車に乗っていたら去年の教え子に遭遇しました。国公立理系の一番下のクラスの子で今年教育大学に合格したそうです。先生のおかげでセンターの現代文はなんと9割もまぐれでとれましたと感謝され私も嬉しく思いました。今から個別指導の塾でバイトだというので道中そのバイト(私にとったら本業なのですが)について色々聞いてみました。小学生と中学生を教えているそうですが、国語の苦手な理系の彼のところに、ある日中学生が国語の質問をもってきたそうです。仕方なくみてみると意外なことに文章がよく理解でき設問の答もきちんと出せ、自分は浪人して国語の力がついたのかもしれないと思い、大学受験の問題を見てみたらやはり文章の理解がきついし設問にも歯が立たなかったという趣旨のことを語っていたのが印象的でした。中学校の教科書と大学受験では文章のレベルが違うというのです。その通りだと思います。大学受験の文章は、小学生の漢字の知識から始まって、様々な読書経験や人生経験を積むことで理解が可能になるものでしょう。もちろんたとえ理解できない文章が出題されたとしても解けるように訓練を積むべきですが、最近変な解き方ばかりを教えられ、文章の構造や内容の理解というものが国語の勉強の中に入っているという発想がそもそもない生徒が多いのは残念です。「急がば回れ」で本文の読み方・設問の解き方・内容の理解(教養)をバランスよく行う正攻法の勉強が結局は一番早いと私は思います。


2007ー8−28

 先日の新人講師(8月17日)からメールがきました。大学院でフランス文学を専攻していただけあってフランス語の原文を読みながら勉強しているようです。ともかく人から感謝されるのはうれしいので引用しておきます(笑)。
 「先週末までずっと仕事だったので、バルトの読書はあんまり進んでません。先生がせっかくよびかけてくださったのに誠に申し訳ありません。 ただぼくは先生に感謝しています。というのもノートをとりながらバルトを読むことが面白くて面白くてたまらないからです。時間がかかっているのはほぼ一文一文原文と照合しながら読んでいるせいもあるかもしれませんが、そのおかげで先生が翻訳者を馬鹿にされる理由や、「機能」「核」「触媒」「指標」「情報提供子」などの物語を分析する際の諸概念、そして物語を読むこととは前後関係と因果関係を混同することであることなどがよくわかりました…とくに最後の事柄は先生にとっては当たり前かもしれませんがぼくにとっては目から鱗的な事柄で、現代文の理由説明問題の解法に大きなヒントになりそうな事柄でもあります(大袈裟にいえば少しショックを受けているほどです…) またお目にかかる機会には必ずノートを持って行きます。」

2007−8−17
 もうゆとり教育を唱える人も少なくなったようですが、予備校で毎日多くの受験生と向き合っている現場の人間からすると、いいかげんにして下さいと叫びたくなる時が毎年増えてきているように思います。特に語彙に関しては公教育は何をしているのかと本当に腹立たしく思えます。今竹林国語塾で教えている小学生にはみっちり語彙もやってもらっていますが、大学受験の時にかなり感謝されるだろうなと思っています。このホームページで市販の使用教材や参考書を載せていますが、それを見て実際にきちんとやれる人はまずいないと思います。他の教科もあって忙しいしまず続かない、それにどう意識してやったらいいのかわからないというのが実情ではないでしょうか。大学受験生を教えていると自分で考えるきっかけを与えることができ、楽しいのですが、大事なのは脳が出来上がる小学生までなんだよなとつい漏らしてしまう次第です。

2007−8−13
 この前のターム朝9時から晩の9時まで空き時間はあるものの毎日7時間予備校で講義をしていました。そこで新人の講師と一緒になったのですが、小説の教え方がわからないと嘆いていました。かわいそうなのでロラン・バルトの「物語の構造分析」を読んでレジュメを作れ、勉強会をしてやる、ということになりました。実は私が予備校講師になった頃、この本を読んでもさっぱりわかりませんでした。もちろん私の無知のせいでしょうが、翻訳が悪く、およそ日本語になっていません。フランス語はわかりませんので、その本に使われている日本語を使って自分で理論を構築し入試問題を解く方法論を考えてきました。「ある程度頼って、後は自分の頭で考える」方がそのまま真似るより早いことを実感しました。新しい訳本が出ているそうなので、またロラン・バルトを読んでみようと思います。さて、その新人講師、自分が使える理論にして読んでくるか今からとても楽しみです。

2007ー7−24

 今日、ある月刊誌から取材の申し込みがありました。ある俳優さんとの対談形式ということでした。俳優さんと対談をする意味がわからないのでお断りしました。だいたい予備校のパンフレットに載っている私の写真を自分で見てもこっ恥ずかしいのに、俳優さんと微笑んでいる雑誌の写真などとても直視できません。もちろん高倉健さんか佐藤浩一さんが来てくれるのなら応じていましたが(笑)。

2007−7−23
 昨日、小学館の諸橋精光著「般若心経絵本」という本に偶然出会いました。私は無宗教ですが、これまで何冊も般若心経の解説書を読んできました。その度に「だからどうしたん?」という気持ちになっていました。しかし、この絵本は簡単に書かれてはいるのですが、私は初めて「ぴんときた」という感じをもつことができました。難しい解説書を先に読んでいた分、簡単な言葉の裏にある深い意味が読み取れておもしろかったのも確かですが。そんなことよりは、この本自体のワールドに引き込まれました。それを可能にしているのは、海波と赤ちゃんの喩えです。非常に上手い喩えだと思いました。小学生はこの本を読むことで、東洋の思想の何か胎盤のようなものが体に形成されるのではないかと思います。癒される本でした。
 さっそく今日来た四年生の生徒にプレゼントしました。自分の分はアマゾンでまた買うことにします(笑)。














個別指導国語専門塾 竹林国語